昨年,医療用を含めたウィッグを扱われている「スヴェンソン」さんと
「ホリスティックケアプロフェッショナルスクール」の
コラボ企画に少し参加させてもらうことができました。
今回は,その時の記事を編集して再アップしています。
これは大学生の時の写真。マネキンがちょっと怖いですが。
ちょっと手術で頭を剃った後です。
術後,しばらくこのウィッグを付けて過ごしていました。
術前に自分である程度短くしておこうと思い,お風呂場で髪を剃ったんです。
その瞬間まではショックとか全くなかったんですが,
いざ頭にハサミを当てた瞬間,自分が女性でなくなるような感覚に突然襲われました。
それまで当たり前すぎてほとんど意識していなかったのですが,
自分にも女性性があったことを改めて実感してビックリして,
自然と泣けてきたことを覚えています。
でもその後は殆ど人に気付かれず,快適に過ごすことができました。
それは当時お世話になっていた美容師さんが
持って行ったウィッグを私に合うようにカットしてくださって,
お手入れ方法も教えてくれたお陰です。
お世話になっていた美容師さんは,現在医療用ウィッグの取り扱いに力を入れておられます◎
抗がん剤治療中の方や,他にもご利用者さんが多く来られているそうです。
見せてもらったのですが,今のウィッグはものすごく自然ですね!
私の時は安いウィッグを使っていて,分け目が不自然な物でした。
なので,頭頂部が見えないように+飛んだりずれたりしないように
外出時は帽子で押さえていました。
ウイッグを付けている間は,お陰さまで基本的に快適でした。
でも,外出先で取れないかとか,暑い日は蒸れないかとか,
心配になることも多かったです。
特に就職活動をする時は緊張しました。
そういう日常のストレスって一瞬で衝撃を受ける類のものではないのですが,
だからこそ,気づかないうちにじわじわと身体を侵食してきます。
当時は無意識に身体に力が入り,姿勢も固まってしまい,
とても疲れやすかったです。
外出中は鏡に映るたびにずれていないか気になったり,
ちょっと激しく動いた時も不自然になっていないか気になったりして,
家に帰るとぐったりしていました。
必要以上に外出をすることが億劫になっていました(これは今も変わらない気もするけど笑)。
それだけではなく,それまで楽しくできていたことにも
抵抗を感じるようになっていました。
少し長くなってしまったので,またそのうち書きたいと思います。
(おまけ)
こちらの女性の中で,ウィッグを付けているモデルさんは何人いるでしょう?
敢えて聞いたから考えてしまいますが,言われないと意識しないかもしれないですね。
言わなければ分からないぐらい自然なウィッグでも,生活環境や性格など様々な要因によっては
先ほど書いたようなストレスがつきものではないかなと思います。
そんな方に何かお役立てできることはないか,考えているところです。
◆医療用ウイッグを扱われている+私がお世話になった美容師さん◆
taka griser(タカグリーゼ:大泉学園)→ http://taka-griser.com/
スペースが確保されているので,他の方に見られることなく
ウィッグの調整をしてもらうことができます◎
担当の美容師さんは男性も女性もいらっしゃるので,お任せしやすい方を指名できるのも良いと思いました。